今週は天気の崩れもなさそうで
雪の心配もないようですね、なんとか。。
今日は、炎症についてです。
炎症とは
組織への有害刺激に対し、原因となっている刺激を取り除いて
壊れた組織の再生、修復をする働きの事です。
炎症を引き起こす原因には
細菌、ウイルスなど体外から侵入した異物。
外傷、温熱、寒冷などの物理的な刺激。
強酸、強アルカリなどの化学的な刺激。
侵害された組織細胞が出した化学物質。
こういったものが考えられます。
炎症が起こるとどんな症状が出るのでしょうか。
ご存じの方も多いかと思いますが
分かり易い5つの症状として、「発赤・疼痛・発熱・腫脹・機能障害」があります。
炎症の過程
炎症を起こす刺激が加わると、その場所の細動脈(毛細血管など)が一時的に収縮し虚血状態となった後
細動脈は拡張し、血流が増え、組織は「充血・発赤」をします。
その際、血流量が増えた事により「発熱」もします。
その後、局所の細胞組織から出る、炎症の働きを伝える物質(化学伝達物質。ヒスタミン、ブラジキニンなど)により、血管が拡張し
血管外へ血漿成分が出ていきます(血管透過性の亢進)。これにより「腫脹」が起こります。
炎症を伝える化学伝達因子(ヒスタミン、セロトニンなど)は
痛みを伝える(感じる)発痛物質でもある為、「疼痛」も感じます。
流れはこんな感じでしょうか~
よく外傷などにより、炎症が起きた場合に聞かれるのが
冷やした方が良いのか、温めた方が良いのかですが
始めは先ず冷やす事です。
充血を抑えなければ、腫れが引くのも遅くなりますし
腫れが続けば痛みを感じる物質も出続け、疼痛も長引くと思います。
腫れや痛みが引いてきたら、温めてあげるのが良いでしょう(^_^)
冷やす際は湿布ではなく、氷水で5~10分冷やしたら外しを
何回か繰り返して下さい。
冷湿布は冷たく感じますが、あれはメントールなどの冷たく感じる成分によるものですので
炎症初期ではなるべく冷やした方が宜しいかと思いますよ!